涼やかに夏を乗り切る！夏酒の楽しみ方とおすすめ5選

『夏酒（なつざけ）』とは、様々な酒蔵が提案する「冷やして楽しむ日本酒」のこと。冷やしてすっきり飲み口、低アルコール、発泡感、また酸味の効いた白ワインタイプの日本酒など、バラエティ溢れる味わいとともに、涼しげで可愛らしいラベルデザインも夏酒の魅力です。

夏酒とはどんなお酒？

『夏酒』に明確な定義はなく、夏向けに発売されている日本酒のことをと呼んでいます。日本酒は寒い季節に需要が高まりますが、暑い季節には需要が伸び悩みます。そこで 『夏酒』という呼び方をして、「夏にも日本酒がおいしく飲める」ということを知ってもらおうとしたのです。夏酒という言葉が生まれたのは2007年頃で、夏酒というネーミングをつけた商品が出回るようになったのは最近のことです。

暑い季節に喉ごしの良いビールやサワーをつい飲みたくなりますが、キリッと冷やした「夏酒」を味わうのも、日本の夏に乙な楽しみ方と言えるでしょう。

① 涼しげなデザイン

見た目にも涼しげで、可愛らしいラベルデザインが夏酒の魅力の一つです。ブルーやグリーン、水色、透明など、夏にふさわしいボトルが店頭に並びます。

② 冷やしてすっきりとした飲み口

夏酒の特徴として、口当たり・喉越しが良く、サラッと飲めるのが多い傾向にあります。いわゆる端麗辛口の酒は、冷やすことでさらにすっきりとした飲み口に。

日本酒は水を加えてアルコール度を調整しますが、水を加えず濾過もしていないキリリとした原酒を、オン・ザ・ロックで飲んでも美味しくいただけます。

③ 酸味の効いた白ワインタイプ

酸味の効いた日本酒は口に残る甘さを抑え、スッキリとした爽やかな飲み口が夏にピッタリです。白ワインのようにワイングラスでお楽しみください。

④ 低アルコールの日本酒

夏酒らしい飲みやすさを追求して、低アルコールに仕上げたお酒もリリースされています。加水で薄めるのではなく、原酒のままアルコール度数を下げる造りにより、味わいはそのまま楽しめます。

⑤ 喉ごしの良い発泡感のある日本酒

フレッシュ感の味わえる微発泡感のあるお酒を、しっかり冷やして味わいます。冷やすと後味がすっきり飲みやすくなるので、グラスもしっかり冷やして楽しみましょう。ジュース、サイダー、果物を加えてもおいしく飲めます。

番外編　甘酒は夏の飲み物

あまざけは最近まで温かくして冬に飲むもので、夏にはあまり飲まれていませんでした。ところが甘酒が健康ドリンクとしてブームになり、「甘酒を飲んで夏バテ予防」「夏の点滴」と言う言葉を聞かれるようになって、夏でも冷蔵庫でよく冷やした冷やし甘酒が飲まれるようになりました。実は栄養価が高い甘酒を、暑気払いに夏に飲まれていたのは歴史的事実で、俳句では夏の季語とされています。

おすすめの夏酒5選

夏酒といってもたくさんのタイプの日本酒があり、各酒蔵からさまざまな飲み方が提案されています。

１．天狗舞 超辛 純米酒（石川県・ 車多酒造）

２．陸奥八仙 ブルーラベル 夏吟醸（青森県・花泉酒造）

３．百十郎 純米吟醸 青波 Blue Wave（岐阜県・蔵元林本店）

４．白老 夏の純米吟醸うすにごり生酒（愛知県・澤田酒造）

５．風の森 ALPHA１ 夏の夜空（奈良県・油長酒造）