福井県【白龍(はくりゅう)吉田酒造】永平寺町の米と水で醸す郷酒:永平寺テロワール
「白龍」は、自然豊かな酒造りに適した環境の中、自社栽培の酒米と地元永平寺町の契約農家さんで栽培された米と白山麓の伏流水のみで醸している郷酒です。永平寺町だからこそできる、永平寺町でしかできない「白龍」の魅力を紹介します。
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「白龍」の歴史
『目が届く・手が届く・心が届く。米作り、酒造り』『白龍は、明日への力水』
1806年(文化3年)に山紫水明の地“福井県吉田郡永平寺町”で創業。
元来米農家で、創業以来、九頭竜川のもたらす滋味豊かな大地が育んだ米と白山麓の伏流水、そして、蔵人たちの情熱で持って7代にわたり酒を造り続けています。
銘柄は、「白龍」。酒蔵のすぐ後ろを流れる九頭竜川で、大雨の後や気温の低い朝などに、白い蒸気が川から山伝いに一直線に天に続く様は、あたかも伝説の白龍が天に昇るかの様であったとの言い伝えから、この大自然に敬意を表して名付けられ、今日まで大切に受け継がれています。
「白龍」の米
全量自社及び蔵人の田圃で栽培された酒米
「この地で作った山田錦で吟醸酒を造る」先代吉田智彦のこの念(おもい)が、現在の吉田酒造の原点となりました。約30年前、福井県は山田錦栽培の北限で、栽培が難しかった為に県内では誰も手掛けてませんでした。その山田錦栽培に先代吉田智彦氏は、乗り出しました。初年度の反収はたったの3俵。その後3年かけて有機肥料による土壌改良を進め、ようやく収穫は軌道にのります。
今は、「永平寺テロワール」を掲げ、使っている酒米は、全量自社及び蔵人の田圃で栽培された酒米「山田錦」「五百万石」「ハナエチゼン」で、全て永平寺町産です。これから目指すのは、酒米の品質向上と地元の自然環境保全に配慮した農業の両立です。
「白龍」の水
全ての恵みの源、白山連峰の雪どけ伏流水
白山連峰の雪どけ水は清冽な軟水。春から夏にかけて田を潤し、冬は酒の仕込み水となります。同じ水で米を作り酒を醸す。幾層もの岩盤をくぐり永き年月を経て九頭竜川の伏流水となって還ってきます。この水こそが永平寺テロワールの命の源です。
「白龍」の人
米作りから日本酒になるまで妥協なく追求するチーム白龍
蔵元は吉田由香里さん。蔵元次女の真子さんが北海道の新蔵上川大雪酒造、川端杜氏のもとで修業。H29BY(2017年7月)より24歳(当時)で杜氏に就任し、今期で4期目の酒造りです。チーム白龍は、自分たちが作った酒米と向き合い、素性を知り、その個性を一番良い形で酒に活かす。
洗米から搾りまで、全ての工程において、基本に忠実に、当たり前のレベルを少しでも上げていくために知恵をしぼっています。
白龍の雫、一滴一滴に永平寺の米・水・大地のうま味が凝縮できるよう、米づくりから日本酒になるまで一貫して「目が届く」「手が届く」「心が届く」を信条に妥協なき酒造りを追及している、米と生きる郷酒蔵こそが「白龍」です。
「酒は、明日への力水」という思いから、米の力を最大限に発揮した酒質を味わって頂く為に、シンプルに純米酒だけを醸します。その酒は、雪どけ水の様にピュアで透明感がありながら、米のうまみも感じられるバランスの良い芳醇な味わいです。
「白龍」のこれから
30年以上も前から永平寺町で山田錦を作り続けています。今までは、原料米100%を自社田と蔵人が営農する契約田で賄うこと。土壌を改良し、ある程度地域の自然環境に配慮した栽培方法で、田んぼ一反あたりの収穫量を安定させることでした。
これからは、地質学的なアプローチから土壌の根本を知り、日照、風の流れを知り、毎年少しずつでも原料米の品質を上げていくという努力を怠らない。水にしても、素性を見極めながら個性を生かすには、どうしたらよいかを極めていきます。
原材料と向き合い、対話し、最高の状態に導くために、毎年試行錯誤を繰り返しながら、一つ一つ知見を積み重ねて質を上げていく。飲む人に感銘を与える酒とは、そういう農と醸の魂が感じられる味わいなのだろうと私たちは今、考えています。
それを本気ではじめる。「目が届く、手が届く、心が届く」を実践して、土づくりからはじめて、飲む人に感動していただける日本酒を造る。それが、吉田酒造のこれからです。
「白龍」のラインナップ紹介
白龍のこだわりのお酒から初心者向けのお酒、そしてお酒大好きな方への游シリーズをご紹介します。
白龍シリーズ
白龍純米大吟醸
スッキリと引き締まった瑞々しい純米大吟醸です。米のうまみ、後口のフレッシュ感、酸のバランスが三味一体となってお料理を引き立ててくれます。10度から12度位の花冷えの温度帯でお楽しみください。自社で山田錦を栽培し始めた時からの白龍原点の1本です。
●価格 720ml:¥2,090(税込)
1800ml:¥4,180(税込)
(2021年5月時点のサイト価格表示)
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白龍純米吟醸
酒米の王様「山田錦」と福井県の出井標的酒米「五百万石」を使用。品のあるフルーティな香りとともに、瑞々しくスッキリとした味わいをお楽しみ頂けます。
●価格 720ml:¥1,540(税込)
1800ml:¥3,080(税込)
(2021年5月時点のサイト価格表示)
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白龍特別純米酒
「気軽に酒米最高峰の山田錦のお酒を食事と味わって頂きたい」という思いから誕生した、白龍の原点のお酒です。上質な米の旨味と豊かな酸の調和のとれた食中酒にもってこいの酒です。燗酒も◎
●価格 720ml:¥1,485(税込)
1800ml:¥2,970(税込)
(2021年5月時点のサイト価格表示)
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芳醇超辛口 游シリーズ
白龍シリーズとは違い、游シリーズは、お酒が大好きな方に沢山気軽に飲んで頂きたいという思いから醸したお酒です。飲み飽きしないで、飲み続けられる、そんなお酒を目指したので、芳醇でありながら辛口です。
游 純米大吟醸
仄かなブドウのようなふくみ香と芳醇な味わいがバランスよく楽しめます。後口はキリッと辛く、食事に合わせて長く飲み続けられます。瑞々しさと奥行のあるコクが同居する酒質は、幅広い温度帯で様々な味わいをご堪能いただけます。
●価格 720ml:¥1,650(税込)
1800ml:¥3,3080(税込)
(2021年5月時点のサイト価格表示)
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游 純米吟醸
白ワインのような香りとソリッドな透明感は、スルッと口あたりが良く、スカッと爽快な辛口のお酒です。さっぱりとした味わいのお料理やイタリアンなどに合わせてお楽しみいただけます。香りがいいので、女性に人気です。
●価格 720ml:¥1,375(税込)
1800ml:¥2,750(税込)
(2021年5月時点のサイト価格表示)
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游 番外山田錦
等外米を使用しているため数量限定!仄かなマスカットのような香りと適度な瑞々しさ、柔らかさが口中に広がり全体のふくらみと切れ味のバランスは、等外米でもさすが山田錦です。お好みで冷や、燗をお楽しみいただけます。酒米なので等外米になっても通常のお米だと十分な大きさです。
●価格 720ml:¥1,100(税込)
1800ml:¥2,200(税込)
(2021年5月時点のサイト価格表示)
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DRAGON KISSシリーズ
酒米を作っているからこそできる「DRAGON KISSシリーズ」。山田錦の中米を使い65%精米の米と米麹から醸したお酒です。アルコール度数が低く、お酒初心者の方が飲みやすいお酒で、スパークリングもあります。
DRAGON KISS 175ml
味わいも新たに、癖のない甘さでよりすっきりクリア・爽快なスパークリングに仕上がっています。アルコール度12.5度のしっかりしたスパークリング!飲みやすく少しだけ手軽に175ml、食前に、乾杯に、スイーツと!!
●価格 175ml:¥330(税込)
(2021年5月時点のサイト価格表示)
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DRAGON KISS AQUTE 500ml
アルコール度数が原酒で13.5度と優しく柔らかく飲みやすい、スイスイ飲めるお酒です。甘みもありながらキリッと香り高く スイスイと飲みやすい アルコール度数13.5度。アルコール度数も低く飲みやすいので、次の一口へすっと手が伸びる、おやつ感覚のお酒。コスパも◎
●価格 500ml:¥798(税込)
(2021年5月時点のサイト価格表示)
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■会社概要
吉田酒造有限会社
住所 福井県吉田郡永平寺町北島7-22
電話 0776-64-2015 Fax 0776-64-2932 Email hakuryu@jizakegura.com
写真は酒蔵のすぐ後ろを流れる九頭竜川です。
いかがでしたでしょうか。福井県永平寺町の米と水のみで醸される郷の酒、永平寺テロワールを掲げていらっしゃる、「白龍」醸造元の吉田酒造有限会社を身近に感じていただけましたら嬉しいです。
どうぞ「白龍」を飲み比べて、味わいください。
福井県にはおいしい日本酒が沢山あります。これからも福井県の日本酒を紹介をして参ります。
ではまた、フルフル・フル子がでしたo(_ _o
*令和2年度補正 ものづくり補助金により作成
この記事は私が取材しました。
おいしい日本酒 編集部
デジタル・メディア『おいしい日本酒』は、唎酒師の資格を持つ編集長と、日本酒業界に精通するスーパーバイザーの監修のもと、日本酒に関わるコンテンツを、読者目線でわかりやすく、楽しくお届けします。