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【酒蔵必見】消費者向け日本酒イベント出展を成功させるコツとは

「うちの蔵の自信作…もっと多くの人に味わってもらいたい!」
そう思われたあなた、「消費者向け日本酒イベント」に出展してみませんか?
今回は、消費者向け日本酒イベントへの出展やイベント企画のノウハウ、イベントを成功させるコツなどをご紹介します。

消費者向け日本酒イベントとは

消費者向け日本酒イベントとは、一般消費者である来場者に出展者である酒蔵などの酒類事業者が自社の商品を提供する催しです。
イベントの名称は、「展示会」「○○フェア」「○○フェス(フェスティバル)」「○○バー」「○○マルシェ」「○○ワールド」「○○の集い」「物産展」「展示即売会」「試飲販売会」などさまざま。

日本酒イベントに参加するメリット

イベントに参加するメリットは、短時間に多くの一般消費者に自社商品やブランドを知ってもらい、蔵のファンになってもらえる可能性があることです。また、なかなか聞けない最終消費者の声を直接聞くことができるので、今後のマーケティングに活かすこともできます。

日本酒イベントに参加する方法

消費者向け日本酒イベントに参加する方法は2種類。

自身でイベントを企画するケース既存のイベントに出展するケース。

イベントに出展する場合は、出展者を募集しているイベント情報を探して応募する必要があります。本サイトやインターネットで、酒蔵向けイベントを検索して、問い合わせてみるとよいでしょう。

日本酒イベントの企画

イベントを企画するのは大変ですが、自身のやりたいことが実現できるといったメリットがあります。イベントを企画する場合、新型コロナウイルス感染症の影響による外食産業の落ち込みに伴う酒類消費の減退に対応するため、酒類事業者による日本産酒類の販路拡大や消費喚起に向けた国税庁のイベント推進事業「Enjoy SAKE! プロジェクト 」の支援を受けて行うことも可能です。イベント開催のための機器・設備類や会場リース料などの経費に対して最大3,000万円の補助が受けられます。イベント企画には最大限活用しましょう。

おいしい日本酒「イベント一覧」はこちら
「Enjoy SAKE! プロジェクト 」の詳細はこちら(令和3年度の事例)

日本酒イベントを成功させるコツとは

日本酒イベントを成功させるコツは以下のとおりです。

  • 日本酒イベントの出展・企画目的を明確にする
  • 目的に沿って出展する日本酒イベントを選択する
  • 日本酒イベントの実行計画など出展前に入念な準備をする
  • 出展当日のオペレーションを把握する
  • 日本酒イベント後のフォローも重要

それでは、いよいよイベントや展示会に出展して成功するコツをご紹介していきましょう。以下、順に解説していきます。

日本酒イベントの出展・企画目的を明確にする

日本酒イベントへ出展するための目的を明確にしておくことが、成功するコツの1つです。

出展前の準備に集中するあまり、出展自体が目的となってしまうと、出展目的を達成できないことがあります。

イベントで商品の販売を目指すのか、蔵のブランドや商品の宣伝に注力するのか、イベントですぐに商談に持ち込めなくても、蔵のお酒に興味がありそうなリード(見込客)の獲得を目指すのか優先順位を決めておきましょう。

出展目的により、イベントの戦略や準備作業などが変わってきます。

イベントはあくまで、蔵のマーケティングやブランディングの手段の1つであることを常に意識しておくことが大切です。

目的に沿って出展する日本酒イベントを選択する

日本酒イベントや展示会にはさまざまなものがあります。

一般消費者向けに地酒を紹介する試飲会や見本市、酒類バイヤーと酒蔵をマッチングさせる酒類に特化した展示会、大規模な展示会から小規模なイベント、対面方式やオンライン方式、国内展開向けや海外展開向けなどさまざま。

自身の蔵の出展目的に照らして、出展する日本酒イベントや展示会を入念に吟味して選択することが重要となってきます。

日本酒イベントの実行計画など出展前に入念な準備をする

事前準備が日本酒イベントで成功できるかどうかのキーポイントの1つです。蔵の出展目的を達成するために効果的な事前準備を行いましょう。

事前準備では、日本酒イベントへの参加を案内することが必要です。準備段階で、事前案内を怠ると、イベント当日、業界動向やトレンドを調査している来場者ばかりが増え、出展効果が薄れてしまいます。

具体的な事前準備として、イベントのテーマに興味を持ちそうな既存顧客や見込客を絞り込み、ターゲットを明確にして、DM(案内状)送付、メール、自社サイト、SNSなどを駆使して告知しましょう。

蔵のサイトに訪れる人や、蔵の顧客リスト、取引先などから少しでも見込度の高い来場者候補にアプローチしておくことが大切です。

また、事前準備として、出展ブースの設計にも注意を払いましょう。蔵のコンセプトがターゲットとしている来場者に伝わるようなブース作りも有効リード獲得のためには必要となってきます。

来場者が限定された訪問時間内で「商品ラインナップのコンセプト」「蔵のブランディング」が読み取れるようなブースにしましょう。

さらに、事前準備として、来場者に配る効果的なノベルティ(蔵の名前やお酒の名前の認知度向上・イメージアップを図るために無償で配るグッズ)などの準備も必要です。
ノベルティは、集客、満足度アップだけでなく、イベント後の情報拡散効果にもつながる重要なアイテムとなるので、厳選して準備しましょう。

このように事前準備はやることが多く大変ですが、出展目的に照らして、出展戦略を立て、出展戦略に即した入念な準備を行うことが、出展の成功につながります。

出展当日のオペレーションを把握する

イベントや展示会の準備も重要ですが、出展当日にこけてしまってはせっかくの準備が水の泡になってしまうので、当然、当日のオペレーションも重要になってきます。出展当日の仕掛けによって、出展目的が達成できるかが重要なポイントになってくるからです。

ブースには、大きなロゴ、面白いキャッチコピー、目立つ配色などをあしらい、お酒の飲み比べなどの試飲などで来場者の興味を惹くこと、来場者のブースへの呼び込みのため、一目で分かるフライヤー(チラシ)や興味を持ちそうなノベルティを配布すること、スタッフによる通路や会場内での明るく元気な呼び込みなどが必要となってきます。

予算があれば、展示会用に蔵のロゴ入りの統一カラーのユニフォームやハッピを用意すると活気が出ておすすめです。
もちろん、ブースに来てくれたお客様への丁寧な対応力と自社商品の説明力がもっとも重要となります。

YouTubeやSNS、自社サイトを使って展示会の様子をライブ配信したり、公開したりすれば、展示会に来場できなかった方へのアピールをすることも可能です。

日本酒イベント後のフォローも重要

イベント・展示会終了後の来場者への素早いアフターフォローも重要です。
見込客や既存顧客に対して、できれば展示会の翌日に御礼メールやお手紙を出すと、蔵を印象づけられます。

また、ブースでの対応状況や次回のアクションをしっかりと記録し、時間をかけてゆっくりと営業活動に活かすことが日本酒イベントに出展した効果を倍増させることにつながるのです。

さらに、展示会での来場者からいただいた名刺やアンケート、対応記録はきちんと管理した上で、展示会での費用対効果の検証や次回出展の検討などに役立てるようにしましょう。

日本酒イベントの資金計画を立てる~補助金の活用など

ここまで読んで、展示会に出展したいけど、費用面が心配と追われた方も多いのでは。
ご安心ください。日本酒イベントや展示会出展に使える補助金があります。

先にご紹介した酒類事業者による日本産酒類の販路拡大や消費喚起に向けた国税庁のイベント推進事業「Enjoy SAKE! プロジェクト 」の支援以外にも、政府による展示会出展に活用できる補助金は、以下のとおりです。

他にも、各地方自治体でも日本酒需要拡大促進事業として、イベントや展示会のへの出展費用を支援するさまざまな取組みを行っています。各自治体のホームページを閲覧したりや、担当部署へ直接問い合わせてみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

消費者向け日本酒イベントを企画、出展することで蔵のファンを増やすことは、酒蔵など酒類事業者にとっていかに有意義であるかおわかりいただけたと思います。

今回の記事を参考に、日本酒イベントを成功させるコツを把握して、実践してください。

また、イベント参加には費用がかかるもの。展示会の出展検討と同時に、使える補助金がないかを確認しましょう。ただでさえ忙しい展示会準備、補助金での資金調達は申請代行を依頼するのも視野に入れて。

最後にご紹介した「補助金」は、事業者にとって、事業を継続・発展させる上でとても有益な制度です。消費者向け日本酒イベント出展に使える補助金の種類と活用方法とは?」をより詳しくご紹介します!後編に乞うご期待!

この記事は私が取材しました。

おいしい日本酒 編集部

デジタル・メディア『おいしい日本酒』は、唎酒師の資格を持つ編集長と、日本酒業界に精通するスーパーバイザーの監修のもと、日本酒に関わるコンテンツを、読者目線でわかりやすく、楽しくお届けします。

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